日本をテーマにした史上最高の書籍4選

世界で最も魅力的な国の1つである我が日本のことは、誰もが大好きです。多くの外国人書き手たちも、数世紀に渡って日本の素晴らしさを伝えようと筆を執ってきました。「吾輩は猫である」「芸者峯子の花いくさ」、「アフターダーク」などのクラシックな作品を読み終えたら、ぜひここでご紹介する大人気の素晴らしい7冊の本にも挑戦してみてください。 

浅草博徒一代 アウトローが見た日本の闇 – 佐賀純一

ヤクザは魅力的かつ恐ろしい、冷徹な犯罪者たちです。世界中がヤクザに魅了されるなか、医師の佐賀純一は、自身の患者で死期が迫っていた伊地知栄治の話を元に、1991年にこのノンフィクションを発表しました。

余命数カ月だった元ヤクザの元締めである伊地知と親交を深めた佐賀は「浅草博徒一代 アウトローが見た日本の闇」というこの素晴らしい本を書き上げました。伊地知栄治が最も力を持っていたのは第二次世界大戦中のことで、彼は東京の主要な賭博場を仕切っていました。しかし、彼の驚きの逸話は違法賭博に留まらず、色恋沙汰や大量の拷問を伴う警察による取り調べ、小指の切断、殺人など多岐に渡ります。

WA:デザインの源流と形相 – ステファニア・ピオッティ、ロッセッラ・メネガッツォ

日本で最も尊重されるべき概念の1つが、コミュニティを通じて調和を見出すという意味を持つ「和」です。また、個人のニーズよりも集団のニーズを重視するという社会的文脈も意味する言葉です。しかし、本書における解説では、「和」という言葉は日本人であることの無形の徳を体現するものとされています。本書では、弁当箱、ステンレス製のティーポット、漆塗りを施した箸、書道用の筆など、日本文化独自の様々な物が、250点に渡って魅惑的な写真で紹介されています。 

A Beginner’s Guide to Japan: Observations and Provocations – ピコ・アイヤー

日本在住32年のピコ・アイヤーは、これまでにも日本についての著作をいくつか発表してきました。しかし同最新作では、日本について知っておくべきこと、訪れるべき場所についてのすべてを記しています。回想、黙想、個人的な逸話など、この日本入門ガイドには、多くのコンテンツが詰まっています。現代における日本の生活について、それがどのように変化し成長してきたのかを描いた作品としてはベストな1冊のひとつかもしれません。

パチンコ – ミン・ジン・リー

ニューヨーク・タイムズのベストセラーになった本作「パチンコ」は、貧困にあえぐ韓国系移民から見た20世紀の日本を描いています。1939年が舞台の本作は、裕福ながら妻がいる男に妊娠させられた若い女性が主人公の、痛ましい長編小説です。男を追って日本へ渡った彼女は、新天地で人生をやり直すことに成功します。本作は、移民が支払わなければならない代償について、女性らしい思いやりと鋼のような強さで描いた、パワフルな物語です。 

日本には豊かな文化と歴史があり、多くの作家たちが著作を通じてそうした日本の文化や歴史を描いてきました。この4冊は日本の実態を描き出しており、素晴らしい読書体験を与えてくれること間違いなしの作品です。