絶対に読むべき日本文学5選

日本文化や歴史、日本人のものの考え方などは、日本の開国以来、多くの西洋人を魅了し続けています。日本文学は世界中の様々な言語に翻訳されています。ここでは、絶対に読むべき5つの作品をご紹介します。 

源氏物語 – 紫式部

非常に高貴な女性だった紫式部が記した「源氏物語」から、日本の文学は始まりました。紫式部は平安時代の貴族で、多くの人が源氏物語を世界最古の長編小説だと考えています。本作は日本文学史上の最高傑作の1つだとされており、天皇の息子として生まれながらも跡継ぎとしての地位を失った光源氏が主人公の物語です。

雪国 – 川端康成

川端康成はノーベル賞を受賞しており、間違いなく我が国民に最も愛され、尊敬されている作家の1人です。言葉を巧みに操る才能があった川端は、非常に魅惑的な小説を複数生み出しており、彼のどの作品が最高傑作であるかを巡っては、数多くの論争が起きています。しかし、「雪国」が彼の芸術と美に対する執着を見事に体現した作品であることは確かです。山間の町で暮らす芸者と、その町に東京からやって来た男の恋を描いた作品です。 

万延元年のフットボール – 大江健三郎

大江健三郎は、小説を通じて20世紀の日本の家族の困難を描いてきました。ノーベル賞作家であり、彼の作品は、政治を絡めた形で家族の本質的な問題が描かれることが多いのが特徴です。「万延元年のフットボール」はこのテーマを最もうまく描いた作品の1つで、幼少期を過ごした故郷の村に戻ってきた60代の2人の兄弟の物語となっています。 

こころ – 夏目漱石

夏目漱石は最も愛されている作家の1人で、傑作を複数生み出しました。彼の最高傑作は間違いなく「こころ」でしょう。物語の舞台は東京と鎌倉で、感受性の高い若い男と彼の先生を軸に、3部構成で展開されます。小説の視点となる人物の切り替えにより、彼らの関係性を感動的かつ詳細な形で立体的に描いている作品です。 

 

羅生門 – 芥川龍之介

日本人の名誉と、生き残ろうと必死になる人間の姿を描いた短編小説です。壊れた羅生門を舞台に、餓死するか生きるために戦うかという選択肢の間で葛藤する下人が主人公の物語です。彼は、既に意思を固めた老女と羅生門で出会います。

 

日本には豊かな歴史と文化があります。数々の文学史に残る傑作が生み出されてきたのも当然だと言えるでしょう。日本文化についてより詳しく知りたい方は、ぜひここで紹介した本を読んでみてください。