英語を学びながら読める、最高の日本文学5選

日本文学に興味があるなら、ぜひとも冒険の海に飛び込んでみてください。日本は活版印刷機が発明されて以来優れた作家たちを生み出してきました。ここでは、英語に翻訳されている最高の日本文学をご紹介します。

ノルウェイの森 村上春樹

村上春樹は日本だけでなく世界レベルで最も著名な作家の1人なので、このリストに入れないわけにはいきません。キャリアを通じて、村上はベストセラーを次々に生み出してきました。彼の小説の大半は、シュールレアリスムと一般人の日常生活が融合した作品となっています。「ノルウェイの森」は、トオルと直子の2人の主人公を中心に展開される、リアリズムを重視したロマンス小説です。喪失と性を描いた、ノスタルジックなストーリーです。

掏摸(スリ)中村文則

日本は世界で最も安全な国の1つですが、カフェでノートパソコンを置きっぱなしにしてトイレに立ったすきに、スリに盗まれてしまうなどといった軽犯罪はそれなりに起きています。

しかし、2009年に発表された小説「掏摸(スリ)」は、あなたに疑念を抱かせるかもしれません。日本で最も悪名高く優れた技術を持つスリが主人公のこのフィクションは大江健三郎賞を受賞し、世界中の読者たちの心を盗んでいきました。暗く怪しげな雰囲気ですが、中毒性の高い小説です。

コインロッカー・ベイビーズ 村上龍

「もう1人の村上」こと村上龍が1980年に発表したこの小説は、彼の独自の未来的なディストピアスタイルで、人間という存在の闇の部分を描いています。本作は、駅のコインロッカーに捨てられていたキクと、同じ孤児院で育ったハシの2人の冒険を描いています。彼らは自分たちを捨てた母親たちを探し出し、復讐するためにチームを組みます。社会批評、シュールレアリスム、ダークコメディ、ホラーの要素を持った、ジャンルを超越した小説となっています。

こころ 夏目漱石

日本の現代文学について語るなら、夏目漱石は外せません。彼の最も有名な著作である「こころ」は1914年に発表され、現在に至るまで日本で最も売れた小説の1つとなっています。こころは3部構成となっており、明治時代後期の東京が舞台です。若い男と、年老いた先生を中心に物語は展開していきます。小説の最後は、先生から主人公に宛てた感動的な手紙で締めくくられます。これは必読です。

羅生門 芥川龍之介

芥川龍之介は日本の現代文学を代表する作家の1人です。彼は東京帝国大学在学中の1915年に「羅生門」を完成させました。この中編小説は、平安時代の日本が舞台となっています。物語は、仕事を見つけるのに苦労している男が、荒廃した京都の平安京の正門である羅生門で、老女と出会うところから始まります。有名な芥川賞が彼の名前を冠していることからも、芥川の作品はぜひ読んでおきたいところです。

英語に翻訳されている最高の日本文学のご紹介でした。